どのような症状の人にネキシウムが使用される?

ネキシウムは、主に胃潰瘍や十二指腸潰瘍といった潰瘍、あるいは逆流性食道炎という症状を持つ人に使用される薬です。
エソメプラゾールという有効成分が含まれています。
上に挙げたような症状に共通する原因、キーワードは、胃酸です。
胃液には強力な酸が含まれていて、化学的には塩酸と同じというのは、中学校くらいの理科でも習ったことがあるでしょう。
もちろん、それだけ強力な酸が分泌されるのは、ヒトにとって意味がありかつ必要だからです。
食物中に含まれる細菌を殺す働きを持ち、また胃液に含まれる消化酵素が働きやすいようにしているのです。
ところが、強力な酸であるがゆえに、ちょっと調子が狂うと自分自身にもダメージを与えてしまうのです。
それが冒頭に挙げた潰瘍や逆流性食道炎で、自分自身が出す胃酸によって胃や十二指腸、そして胃酸の逆流によって食道が傷つけられてしまっているのがこれらの症状ということになります。
そこまでいかなくても、例えば胸焼けというのも胃酸の逆流による症状の一つです。
そこで、胃酸の分泌をなんとかして抑えることができないか、ということで開発されたのがこのネキシウムです。
胃壁には、胃酸を分泌するための細胞が並んでいます。
そして、それらの細胞は、胃酸を分泌するために、プロトンポンプと呼ばれる機構を持っています。
この機構が、その名のとおりまるでポンプのように胃の内側に胃酸を送り出しているのです。
ネキシウムは、このポンプの動きを止める働きを持っています。
そのため、プロトンポンプ阻害薬という種類の薬に分類されています。
その結果として胃酸の分泌が抑制されるので、上に挙げたような症状が回復することが期待されるわけです。